感染症とは細菌やウイルスといった微生物が人に侵入し、症状を起こすことをいいます。微生物が侵入し、そこに存在するだけでは感染症とはいいません。
私たちの身体の中には微生物、主に細菌がいます。口腔内や腸の中にはたくさんの細菌がいます。これらの細菌は通常感染症はおこしません。むしろ、身体を守る役割をしている場合もあります。
例えば腸内の細菌は腸内の環境を整える役割をしていますし、女性の膣内の細菌は他の微生物の侵入を防いでいます。
微生物がいるから抗菌薬を使った治療が必要なのではなく、感染症によって症状があるから治療が必要なのです。